「運動でダイエットしたいけれど、どんな運動が効果的なのかわからない」「ジムに通っても続かない」そんな悩みを抱えていませんか。
近年、フィットネスとして注目を集めているキックボクシングは、楽しみながら高いカロリー消費が期待できる運動です。
消費カロリーの多いキックボクシングは、ダイエット目的の運動としても注目されています。
本記事では、キックボクシングで消費できるカロリーの目安から、ダイエット効果を高めるための具体的な方法、そして食事管理のポイントまで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
- キックボクシングの消費カロリー
- ダイエットに効果的なキックボクシングのやり方
記事の監修者 首藤 陸(シュドウ リク)
スポーツ関係の専門学校に通い、パーソナルトレーナーの資格を取得し、卒業。
パーソナルトレーニングジムに勤め、フリーランスパーソナルトレーナーとして大手24時間ジムでFC内No.1売り上げを達成。
保有資格 日本トレーニング指導者協会認定資格 JATI

キックボクシングで消費できるカロリーは?

キックボクシングは全身を使った激しい運動であるため、1時間あたり500〜800kcalも消費することができます。
パンチやキックを繰り出す動作は、腕や脚だけでなく、体幹部分の筋肉も総動員するため、短時間でも効率的にエネルギーを消費することができるのです。
キックボクシングの消費カロリーの目安
キックボクシングの消費カロリーは、運動強度によって異なりますが、1時間あたり約500〜800キロカロリーが目安とされています。
これは、ジョギングが1時間あたり約400〜500キロカロリー、水泳が約450〜600キロカロリーであることと比較すると、非常に高い数値です。
この高い消費カロリーの理由は、キックボクシングが有酸素運動と無酸素運動の両方の要素を含んでいることにあります。
パンチやキックを繰り出す瞬間的な動作は無酸素運動に近く、それを連続して行うことで有酸素運動の効果も得られるのです。
消費カロリーは体重で異なる
キックボクシングの消費カロリーは、実施する人の体重によって大きく変動します。
これは、体重が重いほど、同じ動作をするために必要なエネルギー量が増えるためです。
50kg:約500〜650kcal
60kg:約600〜780kcal
70kg:約700〜910kcal
※身長や年齢などによってもこなります。
このように、体重が10kg増えるごとに、消費カロリーは約100キロカロリー程度増加する傾向があります。
ダイエットに効果的なキックボクシングのやり方



キックボクシングでダイエット効果を最大限に引き出すためには、ただ漠然と練習するだけでは不十分です。
運動のタイミングや実施時間、トレーニングの内容を工夫することで、脂肪燃焼効果を大幅に高めることができます。
空腹時に行うことで脂肪燃焼
空腹時にキックボクシングを行うと、脂肪燃焼効果が高まります。
空腹状態では体内の糖質(グリコーゲン)が少なくなっており、運動のエネルギー源として脂肪が優先的に使われやすくなるためです。
血糖値が低い状態で激しい運動をすると、めまいや立ちくらみ、吐き気などの症状が出ることがあります。
そのため、初めて空腹時にキックボクシングを行う場合は、軽めの強度から始め、徐々に慣らしていくことが重要です。
1回あたりの時間を長くする
キックボクシングでダイエット効果を高めるには、1回あたりのトレーニング時間を長くすることが効果的です。
有酸素運動による脂肪燃焼は、運動開始から約20分後に本格的に始まるとされています。
そのため、最低でも30分以上、できれば45分〜60分程度のトレーニング時間を確保することで、より多くの脂肪を燃焼させることができます。
食事管理も行うことでダイエット効果アップ



キックボクシングでカロリーを消費することは重要ですが、それだけではダイエットの成功は難しいでしょう。
運動と食事管理を組み合わせることで、ダイエットを効率的に進めることが可能です。
実際、ダイエットの成功には「運動3割、食事7割」という考え方があるほど、食事管理が重要な役割を果たします。
摂取カロリー<消費カロリーが鉄則
ダイエットの基本原則は、「摂取カロリーよりも消費カロリーを多くすること」です。
どれだけキックボクシングで頑張ってカロリーを消費しても、それ以上に食べてしまえば体重は減りません。
逆に、適切にカロリー収支をマイナスにすることで、確実に体脂肪を減らすことができます。
健康的なダイエットのためには、1日あたり200〜500キロカロリー程度のマイナスを目指すのが理想的です。
1日2000キロカロリー消費する人の場合、キックボクシングで追加で600キロカロリー消費したとします。
2,000+600=2,600kcal
摂取カロリーを2100〜2400キロカロリー程度に抑える
カロリー管理には、食事記録アプリを活用するのがおすすめです。
スマートフォンで簡単に食事内容を記録でき、自動的にカロリー計算をしてくれるため、毎日の摂取カロリーを把握しやすくなります。
炭水化物制限には注意が必要
ダイエット中には炭水化物を極端に制限する人が多く見られますが、キックボクシングのような高強度の運動を行う場合、過度な炭水化物制限は逆効果になる可能性があります。
炭水化物は体を動かすための主要なエネルギー源であり、不足するとトレーニングのパフォーマンスが低下し、疲労感が増すだけでなく、筋肉の分解も進んでしまうのです。
適度な炭水化物摂取は、キックボクシングのトレーニング効果を最大化するために必要不可欠です。
特にトレーニング前後には、エネルギー補給と回復のために炭水化物を摂取することが推奨されます。
玄米、全粒粉パン、オートミールなど、食物繊維が豊富で血糖値の上昇が緩やかな複合炭水化物を選びましょう。
1日3食+間食がおすすめ
ダイエット中は食事回数を減らす人が多いですが、実は1日3食をきちんと摂り、必要に応じて健康的な間食を取り入れる方が効果的です。
朝:焼き魚、玄米、サラダ、納豆
昼:蕎麦、ゆで卵
間食:ギリシャヨーグルト
晩:チキンステーキ、焼き野菜、味噌汁、玄米、納豆
。間食は1回あたり100〜200キロカロリー程度を目安にすると、カロリーオーバーを防ぎながら空腹をコントロールできます。
食事のタイミングとバランスを整えることで、無理なく健康的にダイエットを進めることができるでしょう。
まとめ
キックボクシングは、1時間あたり500〜800キロカロリーという高い消費カロリーを誇り、ダイエットに非常に効果的な運動です。
全身を使った動作により、有酸素運動と無酸素運動の両方の効果が得られるため、脂肪燃焼だけでなく筋力アップや体力向上も期待できます。
消費カロリーは体重によって異なりますが、自分の体重に応じた適切なトレーニングを継続することが重要です。
キックボクシングは楽しみながら高いダイエット効果が得られる運動です。
本記事で紹介した方法を参考に、自分のペースで無理なく続けることで、理想の体型に近づくことができるでしょう。



